投球

球数制限と投手育成。投手は育てるもの?育つもの?投手指導力の高さの基準は?キャッチボールの大切さ。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190730-00013087-bunshun-spo

記事の中で、イチローの恩師で、甲子園春夏5回の出場を果たした愛工大名電高校元監督の中村豪氏(77)がこのように言われています。

 来春に導入される予定の『球数制限』を機に高校野球は大きく変わるでしょう。例えば100球前後で投げられるのは6回か7回。その後の抑えのピッチャーが1人か2人必要になる。しかし、頼れるピッチャーを2人育てるのは非常に難しいこと。ピッチャーは高校になってからできるものじゃなく、素材だと思います。いい素材をどうやって集めるかというスカウティングがテーマになってくる。

私も長く高校野球の指導をしていますが、エースとなる投手は、入学時から投手経験があり、ある程度の能力を持ち合わせ、フォームも修正をかけるものの、大きく変更させたことはありませんでした。投手を育てた、というより「育った」という感覚の方が大きいかもしれません。

投手経験のない部員も何人も投手に挑戦させて試合でも投げさせましたが、エースに成長することはありませんでした。これも、投手指導力が高ければ、どれだけ変わったのでしょうか。

スポーツには当然「適性」があります。誰もが投手ができるわけでは無いのです。投手経験がなくても、普段の練習を見ていて「投手ができそうかな」という選手を見つけ、練習させる。時期によっては全員にピッチングをさせて適性を見ることもありますが、初めてピッチングをさせたときに「いける」という可能性を見せれない選手は、投手には不向きなのでしょう。

投手指導力の高い指導者の方も、このように「投手適性のない投手」を公式戦で登板できる投手に育成することは本当に難しいでしょう。

監督の禁止ワードでしょが、やはり「素材」は大事です。弱い公立高校の投手経験のない選手なんて、ピッチャーをさせても100キロくらいしか出ない、またコントロールが定まらない選手が大半です。練習試合では何とか相手を見て投げさせることもできるでしょうが、公式戦では投げさせたが最後、試合が終わってしまいます。

そんなことを言いながらも、投手がいなければ練習試合が回りませんので、部員と共に頑張って工夫して「投手」を作っています。

でも、私の経験上、「投手は作るものではない」と思います。

障害が予測されるフォームであったり、力の出せる体の使い方の微調整は当然行いますが、後は投手の「感覚・センス」の問題が大きく、その細かい部分までは指導しきれませんし、指導するべき部分ではないと思います。

コントロールのいい選手は、フォーム云々ではなく、コントロールできる指先の感覚があります。これは野手から投手の練習をさせても、感覚のある選手は簡単にストライクが投げれます。

一方、この感覚のない選手は引退までコントロールが定まらないことも多々ありました。この部分はフォーム指導ではどうにもなりません。コントロールの感覚があるから、フォームを変更してもストライクが入るのです。感覚のない選手にフォームを教えると、もうどうにもならなくなります。

高校までくると、育成というよりも適性のある選手を投手にするしかないようにも思います。

こういうコントロールの感覚やセンスは少年野球時代に身につくものだと思います。キャッチボールを大事にし、適当に投げるのではなく、相手の胸をしっかり狙い、そこに投げる。ボールがズレたら次に投げる時に修正する。こういう野球の基本を小さい時から徹底的に練習をしておけば、投手に絶対に必要な(当然野手にも)コントロールの感覚が身につくのではないでしょうか。

私はそれでも、高校時代からでも何とかその感覚を身につけさせたいと、色々と指導をしています。そうやって野球を学んだ教え子が、将来自分の子供や少年野球のコーチになって指導するときに、キャッチボールをしっかりと指導できる人間に育成したい。

そうやって「投手ができる選手」が多く野球界に誕生することを願っています。

今回の投稿は言い訳のような記述が多くなりましたので、また投手育成の実例なども書いてみたいと思います。

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