投球

あなたはアウトローに何球投げられますか?投手のコントロールを考える。

投稿日:2019年2月17日 更新日:

そのとき野村が考えていたこと ~野村克也の野球論、人材育成・組織術 (新書y)

投手のコントロールについて

少年野球でも球数制限が導入され、複数の投手を育成する必要がでてきました。

我々も「投手経験者」だけに投手をやらせているのではなく、特性を見て様々な選手に投手の練習をさせ、「試合で投げられる投手」を育成しています。

しかし、練習試合で投げさせることができることと、公式戦で使えるかどうかは別問題です。

極端な話、練習試合ではストライクさえ入ってくれれば何とかなるので、その程度の投手は作れるだろう…という思いを持つ方も多いと思いますが、これがまた難しい。

私は、コントロールはある程度天性の感覚が影響していると思っています。腕の振りがおかしくても、ストライクを投げられる選手は投げられます。色々と指導しても、全然だめな選手も数多くおり、そのチームのレベルによって投手が全然育成できないチームもあるでしょう。

そうなったら、もう試合なんて完全にできなくなります。

指導力

と言ってしまえばそれまでですが、全く知識がない指導者は問題外としても、何十年経験を積んだとしても投手育成が上手くいく保障はないのです。

投手育成に関して言うと「コントロール」が大事になりますが、書籍で「コントロール」について以下のように述べられています。

「外角低めストレートでストライク」を投げられるかどうかを、我々は「投手の原点能力」と表現しています。野村監督によれば、かつての大投手・稲尾和久さんは、10球投げたら7~8球も「原点」に投げるコントロールがあったそうです。
 楽天では、岩隈、田中、永井の先発ローテーション投手で5~6球、あとの投手は3~4球がせいぜいです。
 横浜の三浦大輔は、「ピッチングは外角低めにはじまり、外角低めに終わる。キャンプでは、まず外角低めのストレートを投げてから、別のコース、別の球種を投げ込んでいく。外角低めのストレートでストライクを取れるか否かが、投げ方のバランスを確かめる1つの目安だ」と述べていますが、これも「投手の原点能力」を重視する野村監督と同じ視点から発されたコメントといえるでしょう。

書籍より

外角低めのストレート=原点能力

野球の常識ですよね。

打者からしたら長打にしにくいし、打ちにくいので手が出しにくい。

本当にアウトローにストレートがいつでも投げれればどれだけ楽でしょうか。

しかし、プロ野球の選手でも10球投げて5球行けばいいくらいだとも書かれています。

高校生なんてひどいものです。

アウトローを狙ってボールになり、カウントが悪くなる。そうこうしているうちに、球数が増えて投手を交代しないといけない…

そんなことになるくらいなら、極端な話「ストライクが入ればいい」と割り切ってもいいでしょう。

・コースを狙うなら高低はどうでもいい

・高低を狙うならコースはどうでもいい

私は投手にこのように伝えています。

狙いを明確にして、そこに集中する。

コースも高さも狙えるだけの能力があればいいですが、そうでなければ上記のように割り切って、思い切って投げさせれば何とかなるものです。

原点能力も大事だが、それ以上に高低かコースを操れるようになる

ここから始めてみてはいかがでしょうか。

そのとき野村が考えていたこと ~野村克也の野球論、人材育成・組織術 (新書y)

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