トレーニング

高校野球の大会前の追い込み練習について考える。智辯和歌山高校の方法は正しいのか?

投稿日:2019年8月14日 更新日:

我々指導者も、日々学び続けないといけません。技術的な部分はもちろんとして、トレーニングや部員との関わりなどについても、時代の流れに合わせたり、最新の理論を取り入れたりする必要があるでしょう。

過去を全て否定する必要はありませんが、過去については「検証」が必要ではないかと思います。

今回は、トレーニングについて私が考え方を改めた内容を紹介したいと思います。

大会前の追い込み練習は本当に必要なのか?

高校野球あるあるですが、どこのチームも強度の差はあるものの、6月に「追い込み期間」「強化練習期間」などを設けて練習量を上げ、体を疲れさし、その後に練習量を落として大会時にコンディションを上げる、という取り組みをしていると思います。

甲子園を目指す学校はピークを初戦にもってくると決勝までコンディションが持たないので、へとへとの状態で大会に入り、準決勝あたりからコンディションが上がるように調整するようで、意外と大会序盤で敗退するというようなことが起こるそうです。

智辯和歌山高校なんて、その時期に毎日100m走100本なんかやったりして、選手を疲弊させているなんてことも聞きます。


一徹――智辯和歌山 髙嶋仁 甲子園最多勝監督の葛藤と決断

この追い込み期間ですが、科学的な根拠はあるのでしょうか。実際に自分がそうやって練習していた、それを何の疑いもなくやっている、日本中の学校が同じような取り組みをしている。みんなそんな感じで6月頃に追い込みをかけているのではないでしょうか。

スポーツトレーナーなどの専門家がチームに入っているチームは少ないでしょうし、専門家の指導の下に選手のコンディションを作っているチームは本当にごくわずかで、指導者の感覚でやってしまっていることが多いのではないでしょうか。

新しい考え方

http://kawamorinaoki.jp/supercompensation-vs-fitness-fatigue/

ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−

私は、このトレーナーさんのブログにたどり着き、この考え方に共感し、書籍を購入して学び、今までやってきた「追い込み練習」が誤っていたということに気付きました。

高校野球の現場にどう応用するかの私見は少しずつ記事にしていこうと思いますので、紹介したブログを読んでみてください。必ず参考になるような考え方です。

そもそも6月に追い込みを行うことは間違えではないか?

以下のような記事を書いてみました。

多くの都道府県大会が7月の1週目~2周目で実施されるので、その1か月前の6月に練習強度を上げた「追い込み練習」が「行われがち」です。記事にも書きましたが、我々指導者も「高校野球界が6月にみんな追い込み期間を設定しているから」ていどの考えで、練習強度を上げているのではないでしょうか。

この6月というのが、私の書いた記事にもあるように、練習強度を上げるには適していないのではないかということです。あまりスポーツ界では「気圧と運動強度」というような関係性について聞きませんし、私が学んだ本もいわゆる「健康本」でスポーツ関係の書籍ではありません。

大会前の総仕上げの時期に、コンディションを落としてまで強化練習を行う必要があるのかどうか、我々指導者は考えないといけないと思います。

ではどうしたらいいのか?

私見を書いてみましたが、やはり専門家ではない人間がコンディショニングを行うことは難しいです。書籍を読んで理論を学び、理解したうえで指導に行かすわけですが、失敗してしまうとその代の部員の一生に一回の夏の大会がダメになってしまう可能性があります。

我々指導者は何年も、何回も夏の大会に挑戦できますが、高校生にとっては毎年が最後の夏の大会になります。変な挑戦はできないのです。

私の指導するチームは部員の経済的な問題もあってトレーナーを導入することはできませんが、可能であればプロの方にお任せするのが一番いいでしょう。

そして書籍の内容にもありましたが、「やらかさない」ということが一番大事であると思います。「やらかさない」とは、コンディション作りに失敗して、それが敗戦に結びつくことでしょう。

じゃぁ、変なことをやらずに普通に練習して、大会前に練習強度を落として調整すればいいのではないか、という考え方になってしまいますが、変に6月に強化練習をしてしまうことの方がリスクが高いと考えます。

正しいことを知れば知るほど、無難な方法を選択することができ、結果として「やらかす」ことがなくなり、部員がいいパフォーマンスを発揮する。

しかしながら、出来る限りのことは指導者としてやりたいので、「やらかさない」程度に攻めた練習計画をして、よりよい指導をしていけるようになりたいと思いました。

長文の割にオチの弱い記事になってしまいましたが、ブログを作成しながら私自身も勉強になりました。また何か発見したら追記していきたいと思います。

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