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高校野球の追い込み練習について。大会に向けてのコンディショニングを成功させるためには。

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高校野球の夏の都道府県大会に向けて、どのようにコンディショ二ングをしていけばいいのか、それは紹介する書籍に詳細に書かれています。


ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−

それをそのまま書いてしまうと本のネタバレになってしまうので、私なりにどのようにしていけばいいのかの私見をまとめていきたいと思います。

http://kawamorinaoki.jp/supercompensation-vs-fitness-fatigue/

シーズンが始まってからも、オフシーズンのトレーニング強度を継続する

高校野球は12月~3月1週目まではアウトオブシーズンで練習試合が禁止されます。地域によっては雪が降り、室内練習場での練習ばかりの学校も多くありますし、そうでなくても「トレーニング」の割合が練習の大部分を占めるような時期でもあります。

この時期に体力面、筋力面を集中的に鍛えるのですが、シーズンに入ってしまうと戦術練習などに時間を割かないといけなくなるので、トレーニングの頻度が減ってしまったり、そもそもトレーニングが無くなってしまったりするチームもあると聞きます。

せっかく高めた筋力や体力も、それを維持するだけのトレーニングを積まなければ元に戻ることはなくても、かなり減少するでしょう。それを6月の時期に「強化練習」としてトレーニングを多くして取り戻そうとしているのではないでしょうか。

冬の時期(オフシーズン)は試合がありませんし、寒いので、練習の中での実践練習や細かい戦術練習をする必要がありません。その分トレーニングに時間を使えるので、「オフの間に体力・筋力を強化する」ということ自体は間違いではないと思います。

シーズンに入ってトレーニングの割合が減少することも仕方がないですが、練習にトレーニングを組み込めない、ということはありません。なので頻度を落としたとしても、継続的なトレーニングを続けることで、冬の貯金が大きく減少することもないでしょう。

であるのならば、夏の大会を戦うために6月に無理に強化を行う必要はないのではないでしょうか。

超回復理論ではなく、フィットネス―疲労理論で考える

http://kawamorinaoki.jp/supercompensation-vs-fitness-fatigue/

日本の指宿合宿でガッツリと追い込んだ後に、フロリダに移動して合宿や強化試合をやっている時の選手のインタビューを聞くと「疲労も取れてきてコンディションは上がってきてます」的なコメントが多かったです。

この上がってきている感覚をピーキングと誤解しているような感じがして非常に気になりました。

もともと体力・Preparednessのレベルが10(任意の単位)だったとして、キツいトレーニングで追い込んだらこれが3に低下したとします。

それが、疲労回復するにつれて4、5、6と上がってきているだけなんじゃない?ってことです。

そりゃ1回追い込んで体力・Preparednessを落としておいてその後回復したらコンディションは「上がる」だろーよ!でも、それはイコール「コンディションが良い・高い」ってわけじゃないだろ〜、と思ってしまいます。

「フィットネスー疲労理論」的ピーキング戦略に基づいて、ずーっと体力・Preparednessのレベルを10くらいに維持していれば、コンディションが「上がる」感覚はないかもしれませんが、そちらのほうがコンディションは良くてベターなのは明白です。


http://kawamorinaoki.jp/supercompensation-vs-fitness-fatigue/

前の記事にも書きましたが、私は「超回復理論」が唯一の考え方だと思っていました。それほど、スポーツ界では「当たり前」の考え方だったので、大会前にしっかり追い込んでおけば、コンディションが上がる(超回復する)という考えに行きつくのは当然なのかもしれません。

私も様々な高校の指導者の方に意見を聞きましたが、全員が「超回復理論」に基づいて6月に追い込み練習を行っていました。一応、科学的に証明されているように思えるので、誰もが疑わなかったのかもしれませんし、私自身も「超回復理論信者」でした。

しかしながら、引用したブログにもあるように、元々「10」あった体力レベルを追い込み練習で「3」くらいまで落とし、心身ともにボロボロにした後に練習強度を落として疲労回復を図ると、徐々に体力が回復していき、それを「コンディションが上がっている!」と感じるものの、試合当日に「7」の体力レベルにしか戻っていなければ、調整失敗になります。

なので、紹介したブログや書籍による「フィットネス―疲労理論」による考え方を採用した方がいいのではないかというのが、私の結論なのです。

高校野球などのトーナメント戦におけるコンディショニングについて

夏の都道府県大会の予選はトーナメント戦なので、特定の試合に対してコンディションのピークを持ってくることはできません。初戦にピークを合わせてしまうと、勝ち上がって日程が厳しくなり体力的にしんどくなる時期にコンディションが落ちてしまいます。

智辯和歌山高校などは準決勝くらいに照準を合わせているので、初戦などはヘロヘロの状況で戦うので、初戦に苦戦することが多いといいます。智辯和歌山高校の方法は完全に「超回復理論」の考え方でしょうが、コンディション作りの視点から見たら正解でしょう。

一方、初戦突破が目標にチームは「初戦に最高のコンディションを」という考え方で調整すればいいでしょう。これは競技レベルに応じて色々と変わるでしょう。

じゃぁどうしたらいいのか。

ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−

それを書いてしまうとネタバレになってしまいますので、書籍を読んでください(私は著者の回し者ではありません…)

当然、書籍に書いてあることで全て解決するわけではありませんが、「どうしたらいいのか」という方向性は導いてもらえる内容となっています

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