指導論

甲子園優勝監督から学ぶ、勝つチームになるために大事なこととは何かがわかる本。

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指導者の野球の学び方

自分の経験してきたことを教えるだけの指導者の方もおられますが、多くの指導者の方は指導の「勉強」をされています。

先輩指導者などから教えを乞うこともあるでしょうし、セミナーに参加したりすることも有効な方法でしょう。

私も一時期は日本全国の有名な高校の練習を色々見学させていただき、そこで多くのことを教えていただきましたが、当然自分のチームの指導や仕事、家庭があるのでそういう学び方をするのには限界があります。

それではどうやって学ぶのか。私は書籍から学ぶことが一番いいと思っています。

本から野球の何を学ぶのか。

では書籍から何を学ぶのか。

私は書籍から投打のことを学ぶことは最近は一切していません。参考程度にはしますが、技術については自分が動いて納得したものを指導すべきだと思っています。

「知っている」

「できている」

の差は指導をする上で大きく、自分ができていなければ、またできない状態からできる状態への経験が無ければ、できない部員を導くことができないのではないでしょうか。

できない部員への指導方法なども様々なドリルなどが紹介されているようですが、それで全て解決なんてするはずはありません。

技術論は、絶対に指導者の経験(できること)から教えるべきだと思います。

私は、最初は書籍から「野球」を学びました。

野村克也氏の本を読み漁り、野球とは何なのかの理解を深めることに徹しました。

「野球を知っている」と自信を現在も完全には持てていませんが、ずいぶん成長したと思っています。

そして「戦術」も多くの書籍から学びました。また記事にします。

戦術や技術ではなく、どう指導すべきかを学ぶ。

今回紹介する本は沖縄の興南高校で甲子園を制した我喜屋監督の書籍です。

だいたい毎年、甲子園で優勝した監督さんの書籍が出版されます。確かこの本も、そういうタイミングで出された本であると思います。

私は自分で買った本にはマーカーを入れたり書き込みをしたりと汚しながら読書をするのでしたが、この本は本当に汚れた本になりました。

「ごみが落ちているのに気付かない選手は、試合でもちょっとした変化に気がつかない。「自分が落としたものじゃないから」とごみが落ちていることに気付いても拾わない選手は、試合でも「自分のミスじゃないから」とカバーリングを怠る。」

「地味なことでも徹底できれば人生は変わる。凡人とは違う角度から物事を見られるようになる。」

「周りの人っていうのは、投げるのはすごいとか、打つのは素晴らしいとか、技術論をゲームにおいて見て、それが野球だというふうに思うわけ。でも、実際は人が野球をやるわけだから、その人づくりから入っていかないといけない。」

「小さなことを全力で取り組む人が、大きな仕事をできる。」

最初は技術論や戦術論、野球そのものを学ぶのに必死でした。この本にはそういうことはあまり書かれていないのですが、「どう指導すべきか」「どう部員を成長に導くか」という我喜屋監督の考えがいっぱい詰まっています。

能力は高くて強いけど、何かだるい(適当な)チーム。

こういうチームが結構多くあります。我喜屋監督はそういう野球を許さない。勝つために野球以外の部分を教育し、それが結果として甲子園優勝につながりました。

こういう教育的な考えをしている監督さんもいっぱいいます。が、教育と勝利を両立された方の言葉には説得力があります。

勝利至上主義の考え方。本当に勝たなくていいの?

我々は一生懸命部員を指導しています。しかし我喜屋監督はこう書籍で述べられています(部員に向けて)

「一生懸命という言葉を使うんだったら、それなりに努力して、結果を出してから言え。ただやっているだけでは半生懸命。一生懸命ではない。一生懸命やったというのは、結果が出て初めて言えるの。結果が出ていないのは、“やろうとした”なの。だから、簡単には一生懸命という言葉を使うなと」

高校野球は教育の一環であり、勝利至上主義の考えはよく思われません。しかし、教育だからって勝たなくていいのでしょうか。

勝利至上主義の解釈の問題だと思いますが、全力で勝利を目指してでくることをすべてやる。全ては勝利のためなのです。

先ほども書きましたが、勝利至上主義だから、教育が必要になる。

レクレーション的な野球に教育は必要ありません。制約も必要ないでしょう。好きに野球を楽しめばいい。

勝利を目指すからこそ、野球から様々なことを学べるのではないでしょうか。

私は過去にこの本で出合えてよかった。間違った勝利至上主義を目指すところでした。

この記事を書くために久々に読み返しましたが、また色んな部分を汚してしまいました。ずっと手元に置き、読み返したい書籍であると思います。

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