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高校野球夏の大会開幕。投球障害を予防するために指導者が学ぶこと。

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高校野球の各都道府県地方大会の一部もスタートし、高校野球熱が高まってくる時期となりました。

地方大会ではあまり話題には上がりませんが、今年の夏の甲子園大会では、どのような議論がなされるのでしょうか。

球数制限についての。

一般的な世論の認識としては、球数制限を肯定している方が多いように思います。

しかし、それは「後にプロ選手になるような有望選手が高校野球で壊れてしまっては大変だ」というような認識の方が多いように思います。

プロを目指す高校球児は数パーセントです。

圧倒的多数の高校球児のことを考えているのでしょうか。

投球障害を防ぐために何を学ぶべきか

指導者のライセンス制などが叫ばれていますが、資格取得に際して学ぶ「基本」とは何なのでしょうか。

そこで投球障害について学ぶことができれば、故障は減るのでしょうか。

この本は現場にも出られている整形外科医が著者です。

「野球医学」の教科書―致命傷になる前に対処!肩肘腰の野球障害から子どもを守る!

実際に投球障害で来院した選手を治療した経験が豊富なので、ここに書かれている内容にも説得力があります。

実際の投球障害のチェックポイントなど、色々と紹介されていますが、これらは指導者として知っておいて損はない情報であると思います。

高校野球までくると、肩肘に何の痛み(軽度)もない選手のほうが少ないのかもしれません。

そういう症状を抱えながら、痛みが出ないように自分で工夫してプレーをしています。

ただ、「痛い」=「何らかの問題がある」というのは間違いありませんので、その痛みがどれだけマズイ状況なのかを知る必要があります。

我々指導者は、医学的な知見は持ち合わせていません。

そこを学ぶべきという意見もありますが、我々は正規の仕事があり、自分が自由に使える時間をつかって子供たちを指導しています。

なので、そこまで学ぶ余裕がありません。

本を数冊読んだだけで対応できるのなら、医者はいりません。我々は野球指導の専門家であって、医学に関しては素人なのです。

なので「医学に関しては素人である」ということを自覚し「これくらいなら大丈夫だろう」というような根拠の無い判断を下すべきではないと思っています。

「痛い」=「病院」でもいいのですが、その痛みがどこから来ているのかを知る必要があります。

医者は医学の専門家であって、野球指導の専門家ではありません。

投球指導まで介入してくれる医師は少ないです。なので、我々指導者が、痛みの原因をしり、そこを修正できるようにならないといけないのです。

投球後のアイシングは必要ない

この本にも書かれていますが、少年野球から高校野球まで、「アイシング」が当然のように行われています。

一般的に言われているのは、投球時に毛細血管がいっぱい切れて内出血しているので、アイシングでその出血を抑えて投球障害を防ぐ…冷やして暖める(常温)ことで血流を促進させて疲労物質を流す…のような感じだと思います。

しかしながら、投球障害と内出血、疲労物質は関係ありません。

「アイシングしたら痛みが引いた」というケースは多々あるのですが、これで「まだ投げれる」と錯覚して限界を超えて投げすぎるケースも多くあります。

アイシングに投球障害予防の医学的根拠はない

著者はこういう意見です。

私も既に何十年とアイシング指導をしていませんが、投げられないなどの投球障害は発生していません。

こういうことを正しく学べるカリキュラムが組まれるのなら、指導者ライセンス制度も有効になるのではないでしょうか。

我々も含め、現場の指導者は「自分の経験」で教えることが大多数でしょう。過去の指導を否定はしません。素晴らしい練習方法も多数あります。

しかし、誰もがそんな「素晴らしい経験」をしてきた人ではありません。

やはり、指導者は学び続けないといけないのです。

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