投球 指導論

阪神・藤浪の復活を考える。投手育成の難しさ。

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少し前の記事で阪神・藤浪選手のことが書いてありました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190514-00000006-nkgendai-base

その中で以下のような内容がありました。

「フジナミは17年に『フィーリングだけでやってきたところがある』と言っていた。今もまだ、確たる投球技術を持っていないのでしょう。メジャーでは何通りかの“処方箋”を用意し、どの“クスリ”が効くのかを順番に試す。フジナミは体の開きが早く、右腕が遠回りして遅れて出てくるため、制球が安定しない。体が開かないようにするには、投球時の左手のグラブの位置や使い方にもヒントがある。さらに、手足が長い選手はどんなグラブを使っているのか。そういうところから見直していけば、再生する可能性があるとみています」(前出の関係者)

 メジャー経験のある元選手は「例えばリリース際のグラブの使い方は日本では『グラブを引け』と教えることが多いが、アメリカでは『体の前に置け』と言う。環境が変われば指導法も変わる。精神面をケアする態勢も日本より整っている。藤浪本人のモチベーションも上がり、もっと聞く耳を持つでしょう。そうすることで制球難やイップスが改善されるかもしれません」と言う。

外野の人間は好きなことを言えます。本人の努力と、コーチの努力を合わせても改善していない現状をどう変えていけばいいのでしょうか。

以前にも書いたかもしれませんが、ある講習会でプロで活躍した元選手が投手に技術指導をしている姿を公開していました。

その選手が現役時代に大事にしていたポイントを一生懸命選手に伝えるのですが、一向に選手が理解できず(求める動きができず)、その選手は困っていました。

その選手の感覚はその選手に合っていたのですが、それが他者にも合うとは限りません。1つの方法を伝授するだけでは、合わない選手がいっぱいでてきます。

実際にプロのコーチも、このパターンが圧倒的に多いでしょう。

この話は当たり前の話ですが、しかし指導者は「自分のやってきた方法・感覚」しか伝えることはできません。人から聞いたこと、本に書いてあったことも指導できないことはありませんが、自分の感覚と合わない理論は感覚が気持ち悪くて「これは違う」と思って拒絶してしまうでしょう。

指導者のライセンス制という話も出ていますが、技術論は何をベースにするのでしょうか。バットの握り方でさえ、個人差があり、合わない握りをしていたら打てなくなります。

サッカーのライセンス制のことはわかりませんが、そこで学ぶのは技術論ではなく、練習方法や戦術なのではないでしょうか。

個人に合った指導を

いい言葉ですが、現場でそんなことはなかなかうまくできません。ならば、指導者側は「最低限大事にしないといけない動き」についてのみ指導し、後は選手に任せるのがいいのではないかと思います。

フォームや動作は

「そうする」

のではなく

「そうなる」

のです。

「そうなる」

ように色んな方面からアプローチできる指導者が求められていると思います。

-投球, 指導論

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