打撃

絶対に知っておきたい打撃理論。フライボールよりも、この理論をまず理解しましょう!

投稿日:2019年2月12日 更新日:

バッティングの正体 手塚一志著

バッティングの正体

発売日が1999年と約20年前の書籍で、当時よく売れていた記憶のある本です。

従来の野球界で指導されていた事の逆説的なことが多く書かれており、読んだ方は今まで教わってきたこととの矛盾に悩んだのではないでしょうか。

この本が発売されて20年たつ現代の野球界では、メジャーリーグの考え方が主流となり「フライボール」などがどの世代でも言われるようになり

「ゴロを打つ」「ダウンスイング」などというものが「死語」

と化してきています。

私は、果たしてそれでいいのか?なんて思ったりもしていますし、よくわかっていない指導者が流行りに乗って指導し、打者のウイークポイントが広がって攻めやすく(打ち取りやすく)なっているのも実感しています。

我々指導者は「流行」に流されるのではなく、「本質」を見抜いて指導しないといけません。

経験だけに頼るのではなく、何歳になっても新しい技術を教えるのならば、自分自身が試し、納得し、習得してから教えるべきです。

このような書評を書いておきながら言うのも何ですが、本で読んだ内容、話を聞いた内容をそのまま選手に「横流し」しているようでは、指導者としての成長はありません。

必ず指導者が試す。指導者もいつまでも練習が必要なのです。

バッティングを見極める「7つの必須モーション」

①揺らいで

②踏んで

③乗せて

④運んで

⑤割れて

⑥ズラして

⑦巻き取る

この7つのモーションを絵や写真を用いてわかりやすく書いてあります。

だいたい20年前の技術書に書いてある内容なんて現在では古すぎて使えないものが多いのですが、この7つの必須モーションはほぼ現在の野球界でも通用するものばかりです。

そればかりか、現在に出版されている技術書に書いてある内容も、どこかに必ずこの7つの必須モーションが入っています(言葉や表現を変えて)。

私自身の打撃理論は手塚氏ものと100%合致しているわけではありませんが、大いに参考にしています。この書籍の内容を咀嚼して部員に伝えています。

近年の技術書は難解なものが多く、少年野球やレベルの低い選手にはわかりづらいものが多いです。指導者が読んでも理解するのに時間がかかるものが多い。

その点、手塚氏の書籍はかなり簡単に理解できるように書いてあるので、取り組みやすいと思います(逆にその軽さが受け入れられない原因なのかもしれませんが)

この本のキモである「②踏んで(シンクロ)」は前回レビューした「驚異のシンクロ打法」の方が理解しやすいですが、この本でも十分に理解できて習得可能です。

この本の特に良い所は、読んだ後に「これで打てそうだ!」という思いになれることでしょうか。

勘違いしてドツボにハマる選手も多く見てきましたが(次回レビューで指摘します)、ちゃんと理解できれば、ずっと使える書籍ではないでしょうか。

私が指導者生活を終えるまで手元に置いておくであろう一冊です。

まだ読んでおられない方は是非!

バッティングの正体

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