投球 雑記

高校野球の球数制限を考える。本当の高校野球の現場ではどうしているのか。

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高校野球の球数制限「正直苦しい」 福井の公立校監督

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00010001-fukui-l18

球数制限導入に現場の指導者はどう対応すべきか

部員の数による「不公平感」を導入反対の理由に挙げる声がある。甲子園では複数投手で勝ち上がるチームが増加。しかし県内の部員が少ない学校では投手をそろえられないのが現状だ。ある公立校監督は「頑張って2、3番手を育成しているが、正直苦しい」と漏らす。昨秋の県大会は1回戦から決勝までの全30試合で先発延べ60人中26人が完投しており、エース頼みのチームが目立った。
  
「将来を考えると(選手たちに)無理はさせられない」と導入に肯定的な意見もある。「高校生は明らかに投げすぎ」と福井ミラクルエレファンツでトレーナーを務めた吉田晋也・日光整骨院長(福井市)。「1日の球数というよりも、1週間の合計数を減らすことが大切。練習や練習試合から投球過多を防がなければいけない」と指摘する。

記事より

球数制限について色々と意見が出ていますが、言葉は悪いですが、殆どの方が野球指導に関しては「素人」の人たちです。そういう人の意見のほうが優れていることも多いので謙虚にならないといけませんが。

高校野球で言えば、大多数のチームが部員数確保に困っています。素人の方々が考える高校野球と全然違う世界が、本当の高校野球なのです。

投手育成は、どこのチームも頑張っている!

記事にもありますが、我々はただ「投手経験者」「能力の高い部員」だけに頼っているのではありません。頑張って投手を育成しています。

ですが、どれだけ頑張っても「エース」と言われる試合を完全に任せれる投手は、私の経験では学年に1人。最上級生に2人いたときは本当に楽でした。

1つ下の学年にも次年度のエース候補は存在しますが、上の学年の試合においては能力が見劣りするため、簡単に打たれてしまいます(新チームになったら通用するのですが)。

練習試合は絶対に勝つ必要もありませんし、絶対にエースが投げないといけないわけではありません。なので基本的に指導者は無理をさせないでしょう。しかし、部員数が10人くらいだった時は、完投してもらわないといけませんでしたが…。

練習試合であっても、レベルの高い学校はレベルの高い学校と試合を繰り返します。そうなれば、主戦級の投手が投げないと試合になりません。相手あっての練習試合なので、レベルに合わないような選手は、練習試合であってもなかなか登板させれない。

人数の多い強豪高校で特定の投手が酷使されるのは、このような現状があるのです。

なので、大多数の高校野球においては、そんなに関係のない話と感じます。

そして、球数制限は公式戦だけのものでしょう。公式戦の投球だけで壊れる投手がどれくらいいるのでしょうか。私の周囲にそんな投手はいません(全国にはいますよ)。

それよりも、指導者の誤った指導などで投球数が多くなりすぎて、その蓄積が故障につながるのです。

肩や肘なんて、全然投げてなくて健康でも、何か1つのきっかけで故障します。球数は1つの物差しになるのかもしれませんが、医学的根拠なんてありません。

最後の公式戦で、まだまだ投げれるのに100球で交代しないといけないエース。

後を受けた2番手が打たれて負けてしまう。エースが投げれていたら勝っていたのに。

高校野球の醍醐味とは

高校野球の醍醐味は、地方大会の1回戦にあります。

たった1回の勝利、校歌を歌うためだけに、甲子園優勝を目指しているチームに負けないくらい頑張っているチームや選手も多くいます。

甲子園を見慣れている人にとっては物足りない試合です。ですが、「普通の高校生」が互いに死力を尽くして戦う姿には、甲子園の熱戦に負けないくらいの感動があるものです。

1回戦に勝って、校歌を歌いながら部員と一緒に号泣した思い出は一生忘れません。

現状は、プロに進むような有望選手を守ろう!みたいな感じになっているように思います。

投手を守る仕組みづくりは大事です。私も故障者を出したくありません。

おそらく球数制限は導入されるのでしょうが、今後の動きを見守っていきたいと思います。

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